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インド(ムンバイ)住宅事情その1

「インドは物価安いんだから、日本円で10万円も出せば、すごく良いマンションに住めるんじゃないの?」

というのが一般的な日本人の反応ではないかと思います。

甘い。

ことムンバイに限っては、家賃の高さはNYのマンハッタン並です。

日本人が通常住むフラットの家賃は、最低でも10万ルピーから。

1ルピーが約3円(2007年8月現在)なので、最低でも家賃30万円からということです。

これはインドの平均的な物価相場からすると、破壊的に高いです。日本でいえば、数百万円の家賃の家に住んでいるのと同じです。

しかも、それだけ高いくせに平気で築20年から40年の物件だったりします。

高い理由(以下、在ムンバイ日本総領事館による「在外公館赴任者の手引」から一部引用)

・ムンバイは7つの島を埋め立てて造成された半島状の都市で、土地面積が限られている上に、外部から多数の人口が流入しているため、人ロ密度は極めて高く、東京都区部より少ない面積に東京都以上の人口(約1600万人(2007年8月現在))が住んでいる。

住居はアパート、マンションで独立家屋は皆無に等しい。流入人ロ増加の反面、新築アパート、マンションの供給が不十分であり、需給が逼迫しているため家賃が非常に高く、近年高騰は収まりつつあるものの、アパート、マンションの一般的な家賃は未だ世界でも最高レベルとなっている。

・上記のとおり、そもそもアパート、マンションの供給が少ない上に、部屋構成、間取り、面積等の条件で、外国人に適する物件は限られたものとなる。このため極端な売手市場となり、どの家主も強気で、家賃はインド人の生活水準からしても驚異的な高額なものとなる。

インド国内でも当地の住宅事情が最も悪い。

その結果、

・ここ2~3年程の不動産相場は落ち着き始めてはいるものの、物件の供給が極めて限られたものとなっているため、2ベッドルームのアパートで月額約10万ルピー~20万ルピー、3ベッドルームで約20万~50万ルピーの家賃でようやく適当な物件に入居出来るような状況である。

・しかも、外国人向けの住宅は通常2~3年契約、家賃は契約期間分一括前払いが一般化している。ただし、昨今僅少ではあるが、1年契約そして1年若しくは3ヶ月毎前払いという条件での契約も可能になってはきている。しかしその場合は、仲介業者の技量によるところも大きいため、この選定に時間を要し、その後の物件探しと交渉にも多大な労力を費やすこととなる。また、契約更新時に仲介料を請求される可能性もあるので、契約時には十分注意し更新時の仲介料などには応じない旨、約束しておく必要がある。

ちなみに、日本人が多く住む地域はムンバイ市南部の

Malabal Hill(マラバール・ヒル)、
Napean Sea Rd.(ネピアン・シー・ロード)、
Breach Candy(ブリーチ・キャンディ)、
Cumballa Hill(カンバラ・ヒル)

あたりだそうです。

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次回は、上記事情を踏まえた上で、インドで家を探す具体的方法を考察してみたいと思います。

ちなみに、私は現地に行ってから家を決める予定ですが、この調子ではしばらくホテル暮らしが続きそうな予感がします。

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コメント

はじめまして。いつも楽しく拝見しております。楽しくもためになるコラムをありがとうございます。今日はお聞きしたいことがあります。インドでは外国人による住宅購入や売却について何か規制がございますでしょうか?購入できる住宅の種類や広さ、価格に制限があるとか、ございましたらお教え願えればと思います。また、インドの住宅や賃貸オフィスの需給状況、それに伴う価格の動向、地域ごとの目立った特徴(例えば、この州では需要が高まっており価格も上昇しているが、別の州では空室率が高く価格も安いなど)などございましたら取り上げて頂ければと思います。何卒よろしくお願いいたします。

投稿: | 2009年6月 3日 (水) 02時42分

コメントありがとうございます。

ご質問の件ですが、外国人が居住用に住宅その他の不動産を買う場合、特別な規制が課されることはありません。地域によっては面積等につき一定の規制が課されることもありますが(規制内容は州や地域によってさまざまですので、現地のコンサルに尋ねる必要があります)、それは通常のインド人にも課される規制であり、特別に外国人に課される規制というわけではありません。

一方、外国人が投資用に住宅(その他の不動産)を買うことは原則として認められていません。したがって、たとえば、家賃収益等を目当てに不動産を購入することは認められません。

不動産市況については、既に私がインドを離れていることもあり、現在の状況はよくわかりません。
記事の通り、私がいた当時のムンバイは、まさに不動産バブル真っただ中といった感じで、1年で賃料が2倍、3倍となっていきましたが、昨年来の世界同時不況以降、若干この傾向は落ち着いたとは聞いています。ただ、どの程度落ち着いたのか、現在はどの程度の価格で推移しているのかなどはよくわかりません。

ムンバイ以外の地域については、大変申し訳ありませんが、傾向、状況などは全くわかりません。
本ブログは基本的にインドの法律に着目しており、不動産市況等の経済面はメインではないことから、せっかくリクエストしていただいたのに恐縮ですが、今後も取り上げる可能性は低いと思います…

投稿: kotty | 2009年6月 8日 (月) 14時45分

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