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コックローチ・バトル3 -そして伝説へ-

時は戦国の世。
印度国もまた内乱の中にあった。

印度国における碁基武利との攻防は一進一退を繰り返していた。
碁基武利軍は正に神出鬼没であり、その行軍を捕捉することがまず困難である。
また、捕捉したとしても、現状では有効な攻撃手段がなく、手作りの叩き棒で追い払うのが精一杯である。

つい先日、碁基武利軍から備蓄食料を食い荒らすというゲリラ攻撃を受け、これにより手痛い打撃を受けたにもかかわらず、当主は反撃に出ることを躊躇していた。

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「上様、今日は折り入ってお話がございます」
「おう、じいか。なんじゃ、改まって」
「上様、巷では上様のことを何と呼んでいるかご存じですか?」
「…何が言いたい」
「腰抜け大将と呼ばれておりまするぞ」
「ふふ…まあ良い、好きに言わせておけ」
「なんと!!そのようなお姿、身罷られた大殿がお耳にしたらどれほど嘆かれることか」
「口やかましく言うな。勝ち目のない戦はできぬのじゃ」
「本当に腰抜けになってしまわれたのですな…」
「何だと、いくらじいとは言え、言葉に気を付けぬと長生きはできぬぞ」
「いいや黙りませぬ。老い先短いそれがしの命など惜しくも何ともありませぬわい」
「むう、分かった、分かった。わしの負けじゃ」

碁基武利に一泡吹かせてやりたいのは、誰よりも彼自身だったのだ。

「とはいえ、無策ではのう」
「ご安心めされい。このじい、先の戦より何もせずに居眠りしていたわけではございませぬ」
「む?」
「密かに南蛮商人に申しつけ、このようなものを買い付けておりまする」

Pb140125

                                                                                          

                                                           

「なんじゃ、これは?」
「これは、碁基死穢屠(ごきじえと)と呼ばれる武器で、碁基武利の殲滅に、ことのほか力を発揮する南蛮渡来の武具にございまする」
「おお、そのようなものが。さすがじいじゃ。じゃが、はて…。これはどのように使うのか」
「至極簡単にございます。碁基死穢屠の上部を押せば、碁基武利にとって猛毒の霧が発生しまする。この霧を浴びた碁基武利は、半刻と生きておられませぬ」
「ぬう、恐ろしい武器じゃな。そのような危険な霧、我らには害はないのか」
「南蛮商人に尋ねたところ、多少吸ったり体についたりするくらいでは無害とのことです」
「でかしたぞ、じい。これがあれば百人力、いや千人力じゃ。碁基武利などもはや恐るるに足りず!」
「おお、上様。じいはそのような上様が見とうございました」
「誰ぞある!具足を持てい」
 
戦意を取り戻した後の行動は早かった。
戦支度は早々に整い、碁基死穢屠は7段の構えで各部隊に備えられていた。
しばらくの間は碁基武利軍は見えなかったが、当主が保存用の水の箱を持ち上げた際、斥候から進軍の報告が入った。

「碁基武利の若武者が見えたぞ。この陣立ての中に単軍で突っ込んでくるなど飛んで火に入る夏の虫よ」
「迎撃なさいますか」
「言うまでもない。総員に碁基死穢屠を構えさせよ」
「はっ」
「まだ、まだじゃ。十分に引き付けよ」
「おお、その沈着な指揮、まるで大殿の姿を見ているようじゃ。このじい、この年まで生きてきた甲斐がありましたわい」
「撃てーい!」

碁基死穢屠の三連斉射を受けた碁基武利軍は、それでもしばらくは高速移動を維持したが、やがて動かなくなった。

「まったく南蛮の技術はすごいものじゃ」
「まだ碁基死穢屠は十分な量がございます」
「うむ、この勢いで碁基武利どもを殲滅してくれようぞ」
「おお、上様、どこまでもお供いたしまする」

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後に「戦国の名勝負」にも謳われた、印度国における覇権争いを決定づけた一戦の記録である。

この緒戦がきっかけとなり、この後、碁基武利軍は勢いを失う。
碁基死穢屠の力で印度国が再統一されるまで、それほど長い時間はかからなかった。
その後、印度国は戦国屈指の強国として名を馳せたのである。

印度兵は、その強さと果敢さを称えられ、後世において「印度日本一の兵、古よりの物語にもこれなき由」と謳われた。

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コメント

コックローチ・バトル4 -導かれしゴキたち-

ゴキたちのこうげき。

kottyに1のダメージ。

kottyはガンジス河の藻屑と消えた。

>フジ様

そこまで弱かない。

ネタにはしてるけど、結構大変なんですよ。毎日ゴキブリに怯えて暮らすのは。

投稿: フジ | 2007年11月29日 (木) 14時34分

経験からですが、御鬼死穢屠は見つけたやつだけ倒せますので対症療法には有効ですが、根治は不可能なようです。

ホイホイも、歩いている御鬼武利だけ捕まえるので殲滅は無理です。

やはりここは一見地味ながら、昔ながらのホウ酸団子がおすすめです。

ホウ酸団子の場合、置いておいて食べた御鬼武利が死に、かつ御鬼武利は巣に戻ってから死ぬので、その死体を食べたたくさんの御鬼武利も死に、その死骸を食べた御鬼武利も死に・・・と、やがて絶滅します。

『死ね死ね団のテーマ』を歌いながらホウ酸団子をばら撒くと効果が増します。お試しください。

おせんべい、週末におおくりします。

>ヘの字様

すばらしい。
しかしホウ酸ダンゴってインドにあるんだろか。

とりあえずさすがに忍耐の限度にきているので、業者に頼んでペストコントロール(バルサンより強烈な業務用の殺虫)をしてもらおうかと思っています。
これできっと御鬼武利どもも死に絶えてくれるでしょう。

おせんべい、お待ちしております。
とても楽しみです。

投稿: への字 | 2007年11月29日 (木) 22時49分

碁基武利が あらわれた!

碁基武利ABは なかまをよんだ!

碁基武利CDが あらわれた!
碁基武利EFが あらわれた!
碁基武利GHが あらわれた!

?? 碁基武利たちが…!?

なんと 碁基武利たちが がったいして
菌愚碁基武利が あらわれた!

菌愚碁基武利は ぷくーっと ふくれあがって
kottyに のしかかった!

kottyは ひんしのじゅうしょうを おいながらも ほうさんだんごを たべさせた!

菌愚碁基武利を たおした!

なんと 菌愚碁基武利が おきあがり
よめに なりたさそうに こちらをみている!
よめに してあげますか?

→はい
 いいえ

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おめでとうございます。
ところで、碁基死穢屠は7段の構えで備えられているのに、三連斉射とは是如何に。

そもそも、7段の構えって何で出て来るんでしたっけ。
姉川合戦の織田軍は13段ですよね、確か。

>フジ様

えらくこのシリーズが気に入っているようで…
できれば続編はもう書きたくないのだが。
何がめでたいんだか。

七段の構えは日本海海戦からの引用です。
三連斉射は実際に3回ジェットをかけたから。
内容は引用が8割、事実が2割ってとこですね。

投稿: フジ | 2007年11月30日 (金) 10時07分

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