« 新年初出勤 | トップページ | Rendezvous »

インド外資規制解説その15 -Master Circular-

インド連邦準備銀行(Reserve Bank of India)は、同銀行が規制を管轄する事項について、Master Circular(あるいはGuideline)と呼ばれる文書を作成しています。
Master Circularの数は、2008年1月現在、70を超えています。

Reserve Bank of India のMaster Circular のサイト

Master Circularとは、平たく言えば、「インド連邦準備銀行が管轄する規制について、規制内容の概要と、必要な手続を一覧にしてまとめたマニュアル」のようなものです。
非常にわかりやすくまとまっているため、ものすごく使い勝手が良く、Amarchandの弁護士もよく参照しています(私自身も、論文を書くときに非常に重宝しています)。

さて、インド連邦準備銀行は外為規制も管轄しているため、Master Circularの中には、外国投資に関するものもあります。
それがこれ↓(上記サイトの真ん中よりちょい上あたりにあります)

Master Circular on Foreign Investment in India

PDFはこちら

例えば外国投資家がFDIでインド企業が新規に発行した株式を取得する際の規制や手続については「Reporting of issue of shares」の項目を、不動産を取得する際の規制や手続については「Acquisition and Transfer of Immovable Property in India」の項目を、預託証券の原株式となる株式の発行を引き受ける際の規制や手続については「Issue of shares by Indian companies under ADR/GDR 」の項目を見るといった具合です。

2008年1月現在の最新の外国投資に関するMaster Circularは、上記にリンクを貼った2007年7月2日発行のものですが、Master Circularは規制の改正に対応して頻繁に改訂されるため、参照する際は、インド連邦準備銀行のサイトをチェックして、最新のものであるかどうかを確認する必要があります。

ちなみに、私が仕事をしたり論文等を書いたりする上で今一番欲しいのは、このMaster Circular on Foreign Investment in Indiaとインド会社法の日本語訳です。

いずれも個人(あるいは民間の法律事務所)が作るにはやや苦しい量なので、何とか国の予算で作ってくれませんかねえ。
日本政府が時々インドに送り込んでくるミッションの1回分の随員の数を2、3人減らす程度の予算でできますし、この日本語訳は、今後日本政府が日本企業によるインドへの投資を促進する上で、その2、3人の100倍は役に立ってくれると思いますよ。

…まあ、絶対作ってくれないでしょうが。

|

« 新年初出勤 | トップページ | Rendezvous »

インド外資規制解説」カテゴリの記事

コメント

これ、うちで和訳できないだろうか。
本部に相談してみます。

>まさこの 様

ありがとうございます。
よろしくお願いします。

中国とかと違ってインドの法令は基本的に全部英語なので、翻訳ってそれほど手間じゃないはずなんですよね。
基本的な法令を2つ3つ和訳するたけでも、インドの法制度への理解はとても高まると思います。

投稿: まさこの | 2008年1月10日 (木) 13時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 新年初出勤 | トップページ | Rendezvous »