« 3月末 | トップページ | 巡り巡ってJDR »

ガンジス河でバタフライ

駐在員仲間から借りて、見てみました。

P4020079                                      

                                   

                              

思ったよりも良くできていて、とても面白かったです。

インド人やインドの様子のデフォルメ、カリカチュアライズ加減も絶妙。
最初の空港のインド人のシーンなど、画面で見ていると「んなアホな」という感じも受けますが、海外1人旅初心者がインドにいったら、だいたいこんな印象を受けるでしょう。

「インドに住みつつ、日本でインドをネタにしたドラマを見る」というのは何だか不思議な感じですが、とにかく純粋に楽しめました。

エンターテインメント作品としての完成度は高く、とりあえず見て絶対に損はないと思います。

(以下、ネタバレを含むので未見の方はご注意ください。)

--

長澤まさみの体当たり演技がすごかったです。

ガンジス河でのバタフライのシーンは勿論、ホーリーでの色水シーンや、顔面をヤモリに這わせているシーン、蛇を首に巻いているシーンなど、「よくここまでやるなあ」というものばかり。
さすが一流の女優は、作品のためならどういう演技でも厭わないんですねえ。

ストーリーは平凡なのですが、長澤まさみの魅力が前面に出ることにより、それを補ってあまりある素晴らしい内容となっていました。

--

個人的に嬉しかったのは、中谷美紀の出演。

この人が書いた「インド旅行記1、2、3」は、インド赴任が決まってから熟読しました。
(今の家にも持ってきています。)
今の日本で、本当の意味でインドが語れる女優はこの人しかいないと思います。

中谷美紀を主人公を導く役に配したあたり、このドラマのスタッフの「本気度」が伺えました。

--

その他、細かいところも本当に良くできています。
インド人の狡猾さと優しさが同居するところや、独特の適当さ、時間感覚の緩さも良く表現されており、見ていてうなずくところも多かったです。

少々気になった点は以下のとおり。

・コルカタ??

目的地がガンジス河のあるバラナシなのに、なぜ最初のシーンがコルカタからになるのかがよくわかりません。コルカタには日本からの直行便はないのですが、日本から直接コルカタに到着したような描写になっています。

通常、インドに旅行に行く場合、成田からの直行便のあるデリーから入るのですが(実際、ドラマ中でもデリーのインディラ・ガンディー空港に到着したという描写があります)、デリーからバラナシへの距離とコルカタからバラナシへの距離とはほとんど変わらないため、あえて遠回りして行こうと思わない限り、コルカタに国内線で移動する理由もありません(日本で例えると、静岡に行くのに、成田に到着した後、わざわざ国内線で名古屋まで移動しているようなものです)。

他の部分の完成度からして、多分スタッフもわかっていてやっているのではないかと思うのですが、このドラマを見た人が、「バラナシにはコルカタから行くもの」というように思い込んでしまわないか、ちょっと心配です。

・食あたり描写がない

作中、長澤まさみが開封されたボトルに生水を詰めて「ミネラルウォーター」と称して売っているものを買わされ、飲んでしまうシーンがありましたが、その後特に食あたりや下痢のシーンはなし。

大人の理由により、そのようなシーンは入れられなかったのかもしれませんが、海外旅行初心者がインドで生水なんて飲んだら、入院してもおかしくありません。
なんせ、歯磨きをミネラルウォーターでしていてもお腹を壊す国ですから。

てっきり何かの伏線かと思って見ていたのですが、その後特に何の描写もなかったので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

--

さて、このドラマに触発されたからというわけではないですが、4月末か5月頭に、バラナシ、ブッダガヤと回ってきたいと思います。

ガンジス河でバタフライはしないと思いますが、沐浴くらいはするかもしれません。
ブッダガヤーでは、マハーボーディ寺院の菩提樹下で日頃の煩悩を落としてきたいと思います。

ちなみに、私が日本に出張していた間、いつもテニスをしているムンバイ日本人会のメンバーで、ガンジス未経験の人たちが、連れ立ってバラナシに旅行に行ってきたそうです。
もう一生来ないかもしれないから、ということで、参加者中2人ほどガンジス河に飛び込んだそうですが、1人はものもらい(おまけに発熱)、もう1人は結膜炎になったそうです(完全実話)。

…本当に長澤まさみは偉いと思います。

|

« 3月末 | トップページ | 巡り巡ってJDR »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この作品は突っ込みどころ満載なので、自分のブログでは敢えてコメントしませんでした(笑)。例えば、かばんを見知らぬインド人に預けてオートリキシャで詐欺師を追いかける描写があったり(普通、見知らぬインド人にかばんなんぞ預けたらまず戻ってこないでしょう)。
長澤まさみファンなら、お勧めの作品ですね。

>まさこの 様

確かに突っ込みどころは多いです。
下手にインドを知っていて、かつ長澤まさみファンじゃない人は、粗が目立ちすぎて楽しめないかもしれないですね。

件のカバンを預けるシーンは、ムンバイだとまず間違いなく戻ってきませんが、あれくらい田舎(ブッダガヤーから、さらに歩いて4時間という設定)ならそういうこともあるのかな、という感じで見ていました。
同じインド人でも、ムンバイのインド人と田舎のインド人では、かなりメンタリティーが違うように思います。

投稿: まさこの | 2008年4月 2日 (水) 14時16分

Kottyさんが、食あたりで下痢する長澤まさみのシーンを見たがっている事が良く分かりました。

是非、ブッダガヤーでは、マハーボーディ寺院の菩提樹下で日頃の煩悩を落としていらして下さい。

>腐痔 様

自分の欲望で文章を解釈しないように。
ちなみに、長澤まさみをまともに見たのは今回のドラマが初めてでした。
ますます日本の流行から取り残されつつあります…

投稿: 腐痔 | 2008年4月 3日 (木) 15時08分

掘北真希のことはあれだけ見まくってお詳しい癖に…流行というより、ただの趣味の問題では。。。

>腐痔 様

まあ、確かに趣味の問題もありますけど。
どうでもいいけど、「掘北」ではなく「堀北」です。

投稿: 腐痔 | 2008年4月10日 (木) 19時37分

はじめまして。
バラナシ在住のakioと申します。『ガンジス河でバタフライ』のコーディネートもしました。
昨日、ブログを初めて読ませていただきました。大変勉強になります。インドの法律、不明な点が多く、いつも霧の中を彷徨うような状態です。
 バラナシにいらっしゃるとのこと、レストランも経営していますので、是非いらしてください。是非お会いしてみたいです。

>akio 様

コメントありがとうございます。
インドの法律は、複雑な上に運用が滅茶苦茶なときがあるので、私もわからないことばかりです。

バラナシは、5月3日、4日に訪れる予定です。
レストラン、日程が合うようであればお伺いさせていただきたいので、メールにてご連絡をいただけますでしょうか(左の「メール送信」欄からご送付をお願いいたします)。

投稿: akio | 2008年4月20日 (日) 12時39分

はじめまして。
最近のインド事情に疎かったので、とても楽しみに拝読しております(楽しみなどというと怒られますね)。
私も10年ほど前に、法律の研究でデリーに滞在しておりました。
そのとき、やはりお約束なので、最新の注意を払ってガンガーで沐浴したのですが、お昼過ぎにはお腹を壊しておりました。
ですが、薬局で買ったどぎつい緑色の薬を飲んだところ、それから3日間便秘と悩まされました。
ぜひお気をつけ下さいね。

>冠十朗 様

初めまして、コメントありがとうございます。

10年も前にデリーにいらっしゃったとはすごいですね。
今でもこんなん(失礼)なのに、10年前のインド生活となるとちょっと想像がつきません。
インドの法令は、特に外資規制関係は毎年のようにものすごい勢いで改正されていますので、今の法令は10年前とはだいぶ違うかもしれません。

ガンガー、やっぱり危険そうですね…
が、現地に行って河に入らないというのもなんなので、細心の注意を払って沐浴してきたいと思います。

投稿: 冠十朗 | 2008年4月29日 (火) 15時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3月末 | トップページ | 巡り巡ってJDR »