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インド会社法解説 訂正(株主総会特別決議の成立要件について)

インド会社法上の株主総会特別決議の成立要件について、ものすごい勘違いをしていましたので、ここに訂正します。

株主総会特別決議の成立要件は、「4分の3の賛成」ではなく、「4分の3以上の賛成」です。

厳密には、決議の成立要件は、「有効投票の4分の3以上の賛成」ではなく、「反対票の3倍を下回らない賛成票」であることです。

特別決議の成立要件について定める会社法189条2項の原文(抜粋)は、以下のとおりです。

“A resolution shall be a special resolution when (中略) the votes cast in favour of the resolution (whether on a show of hands, or on a poll, as the case may be) by members who, being entitled so to do, vote in person, or where proxies are allowed, by proxy, are not less than three times the number of the votes, if any, cast against the resolution by members so entitled and voting”

太字のとおり、反対票のnot less than three timesの賛成票(=賛成票が反対票の3倍未満でないこと)が、特別決議の成立要件ということで、4分の3自体はこれをみたしているため、「4分の3超」ではなく、「4分の3以上」となります。

細かい違いにも見えますが、会社の資本構成を検討するにあたって、「以上」なのか「超」なのかは、きわめて重要な相違であるため、重大なミスリーディングだったと言わざるをえません。

普通決議の成立要件は、「過半数(=半数)」の賛成、特別決議の成立要件は「4分の3以上」の賛成ということを、ここに再度確認しておきたいと思います。

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上記私の根本的な勘違いに基づき、本ブログの会社法解説のほぼ全般にわたって、特別決議の要件が「4分の3超の賛成」と記載されていました。

本ブログの会社法解説中の記事は全て修正いたしましたが、これまで誤った情報を発信していたことをお詫びいたします。

ブログだけではなく、これまでに法律雑誌等に発表した論文(最新のものを含む)でも、全て特別決議の要件を「4分の3超の賛成」と(自信たっぷりに)記載してしまっており、痛恨の極みです。
全国に恥をさらしてしまいました…

中途半端に原文にあたったのが今回の失敗の原因だと思います。
外国の法律の原文に当たる場合、きちんと読み込まないといけないということを、あらためて痛感しました。

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コメント

法律の専門家としては「超」と「以上」の違いは大問題だと思いますが、本ブログの読者としてはそれよりも「4分の3」という数値自体が参考になるので、大勢に影響は無いのでは??
要は、あまり気になさらずに!

>まさこの 様

ありがとうございます。
そう、法律の専門家としては「超」と「以上」の違いは大問題なんですよね…
でもまあ、おっしゃるとおり、あまり気にしてもしょうがないので、気を取り直してこれから発表するものについては、ちゃんと「以上」と書きたいと思います。

(「4分の3」とおっしゃりたかったのではないかと推察しましたので、コメントを一部修正させていただきました)

投稿: まささこの | 2008年5月22日 (木) 23時31分

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