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北インド旅行記 -バラナシ・ブッダガヤ編②-

バラナシ・ブッダガヤ編の①を書いたっきりで止まっていた北インド旅行記。
実は5月中には続きを書いていたのですが、本人が書いたことをすっかり忘れていました…

今日の夕方に電気屋から無線LAN設備を抱えて帰ってきて悪戦苦闘5時間。
ようやく無線LANがつながり、写真が大量にアップできる環境が整ったので、続きをアップしたいと思います。

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5月3日(土)

暑すぎてほとんど眠れないまま、午前4時半になりました。
寝不足で頭はぼーっとしていますが、とりあえず着替えてゲストハウスの玄関に出ます。

…予想通り、ピックアップのオートリキシャは来ていません。

あまりのお約束っぷりに、呆れを通り越して可笑しくなってきたのですが、電車の時間があるため、さすがにこのままでは困ります。
やむをえず、オーナーのRajajiさんを起こして、リキシャの管理会社に電話をかけてもらいました。

15分後、リキシャ到着。
寝てたやろ、お前絶対寝てたやろ。
俳句調で運転手を問い詰めたい衝動をぐっと抑えて乗り込み、バラナシ駅に向かいます。

驚いたのは、朝5時前だというのに、たくさんの人が既に活動を始めていること。
まだ薄暗い中、リヤカーを運ぶ人や自転車に乗って移動している人がたくさんいます。
都会とはまた違った意味で、この街は眠らない街なのかもしれません。

駅までの途上、なぜか警察官に停止させられ、運転手が職務質問らしきことをされるということが3回ほど続きました。
その度に運転手が私に10ルピーを出すように言い、それを警察官に渡していました。

色々言いたいことはあったのですが、電車の時間が迫っていたとか、反論しようにも言葉が通じないとか、警察官がライフルで武装していて怖かったとか諸般の事情により、黙って機械的にお金を渡していました。

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ようやくバラナシ駅に到着。

Img_3121朝5時過ぎだというのに、なんだこの人間の数は。          

                   

インドの電車は、夜中に発着するものも多いので、夜明けどきでも人がいるというのは理解できますが、それにしても尋常な数ではありません。
とりあえず掲示板で電車が入ってくるプラットフォームを確認し、移動しました。

こちらもお約束どおり、定刻から30分を過ぎても電車が来ません。
まあ、この程度は折込み済みです

Img_3119

なぜか隣のプラットフォーム同士で掲示している時間が違うのも趣があります。

                              

線路上には、牛か何かの糞が大量に落ちており、そこにこれまた大量の蝿がたかっています。
表面が蝿で真っ黒に見える糞が、1メートルおきくらいにある感じです。

前夜寝不足で油断があったのかもしれません。
目の前の光景を、「ああ、蝿がたかっているなあ」と他人事の目で見つつ、ぼんやり電車が来るのを待っていました。

定刻から1時間近く過ぎ、ようやく電車がプラットフォームに入ってきたその瞬間。
電車の風圧で、糞にたかっていた億万の蝿が、一斉に飛び立ちました。
その様子はまさに黒い霧。

そして、その黒い霧はこちらに向かってきました。
2秒後、私の全身は蝿に覆われていました。
必死で全身を払いますが、あまりの数に対抗できません。
ついさっきまで、糞の上を這い回っていた蝿の手肢が、私の肌の上を這い回っています。

必死で電車の入ってくる方向に逃げました。
ふと周りを見回すと、周囲のインド人は微動だにしていません。
蝿の嵐の中で、悠々と立っているその姿は、悟りを開いた阿羅漢というか、あらためてインド人の強さを実感しました。

ようやく電車に乗り込み、一息つきます。
「インドの電車のノーマルクラスは絶対乗らないほうがいい」と、先人にアドバイスをもらっていたこともあり、駅員と交渉して2等車に乗り込みます。

Img_31332等車の座席はこんな感じです。                    

                                        

電車が動き出し、しばらくすると、窓からガンジス河に上る朝日が見えました。
とても幻想的な光景。

Img_3140                                         

                   

電車の中はエアコンがよく効いていて涼しく、前夜ほとんど眠れなかったこともあり、すぐに眠くなってきました。
あっさりと熟睡。
結局、到着時間までほぼ眠りっぱなしでした。

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予定よりも1時間ほど遅れて、午前11時前にガヤ(Gaya)駅に到着。

Img_3144                                       

                                          

ブッダガヤは、ガヤ駅からリキシャで1時間弱ほど南にいったところにあります。
さっそくリキシャと値段交渉し、大菩提寺(マハー・ボーディ寺院)に連れて行ってくれるよう頼みます。
仏教の聖地だけあって、巡礼者や観光客が多いのでしょう。ガヤからブッダガヤまでの道は、よく舗装されていました。

Img_3145マハー・ボーディ寺院に到着。
リキシャを降りて、寺院の入口に向かいます。

                                     

Img_3152さすがに寺院だけあって、入場料は取っていませんでしたが、その代わりにCamera Feeということで20ルピーを支払いました。
巡礼者と観光客とを区別するために、料金をカメラ代という形にして、入場料の代わりにしているのでしょう。金額的にも、タージ・マハルとかよりも遥かに誠実さを感じます。
とはいえ、テレビカメラが10000ルピーとなっているあたり、そこはかとなく滲み出るものが。

寺院に入る前に、靴を脱ぐよう指示されました。
履いていたサンダルを預け、裸足で寺に向かいます。

熱い熱い熱い熱い!!

ブッダガヤは、デリーやアグラと同じく内陸部で、気温はおそらく45度を超えています。
その太陽熱を存分に吸い込んだ石畳は、もはや熱された石版と同じ。
爪先立ちで、ダッシュで日陰に向かうということを繰り返し、ようやく寺院の入口に。
ここからは絨毯が敷かれています。

Img_3157Img_3162正門から見たマハー・ボーディ寺院

                      

                          

                

                      

通路を進むと、本堂が見えてきました。

Img_3164中には黄金の仏陀像が安置されています。金ピカの仏像というのは、いまいち日本人の美意識にはなじみませんが、仏教の総本山のご本尊という重みは何にも換えがたいものがあります。

本堂を出て、回廊を通って本堂の裏に向かいます。
この回廊には、仏陀が悟りを開いた後、その悟りを衆生に理解させることができるかどうか、歩みながら沈思したという伝説があるとのこと。

Img_3169

                                      

                                           

ちなみに、この回廊から菩提樹の下にかけては、コオロギが大量に道を這い回っており、踏まないようにするのが一苦労でした。
このコオロギ、形といい大きさといい、見た目がゴキブリにそっくりです。

Img_3177

なんでこんなところまで来て、ゴキブリコオロギを踏まないように必死で歩かなければならないのか。

                   
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Img_3170

本堂の裏には、菩提樹が木の櫓に囲まれて立っていました。
2500年前、ここで仏陀は悟りを開いたとのこと。

さすがに2500年前だけあって、この木が当時の菩提樹そのものというわけではないそうですが、一応直接の子孫であると言われています。

                                      

Img_3175しばし菩提樹の下で佇みます。

                                        

ブッダガヤ
ああブッダガヤ
ブッダガヤ

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マハー・ボーディ寺院を出た後、周囲にある各国の仏教教団が建てた寺を回りました。

Img_3198Img_3201こちらは印度山日本寺。
いかにも日本の寺の本堂という感じです。

                           

ホテルの食堂で涼みながらカレーを食べているうちに、帰りの電車の時間が迫ってきました。
急いでオートリキシャに乗って、ブッダガヤからガヤ駅に戻ります。
結局、ブッダガヤ滞在時間は3時間弱でした(それでも十分回れてしまうくらい小さい町でしたが)。

時刻表で調べたところ、帰路の時間帯でバラナシに停車する電車が見当たらなかったため、とりあえず午後2時半発の電車に乗って、バラナシの2つ前のMughalsarai(ムガールサライ)で降りて、そこからタクシーで宿に戻ることに。

どうやってタクシーを捕まえようかなー、と考える暇もなく、電車を降りた瞬間タクシーの客引きに囲まれました。

そこそこリーズナブルな値段を言ってきた1人を選び、バラナシに戻ります。
途中、橋が通行止めになっているとか色々あって、結局宿に戻れたのは午後10時前。

今回痛感しましたが、バラナシからブッダガヤへの日帰りは無茶でした。
電車で片道5時間以上かかる上、電車の時間もシビアで、少しでもアクシデントがあったらバラナシまで戻って来れないところでした。
バラナシからブッダガヤに行く場合、よほど時間がない場合を除いて、素直に現地で一泊した方がいいと思います。

朝早かったことや、長距離の移動でかなり疲れていたため、この日の夜は前の日よりも眠れました(それでも夜中暑さで何度も目が覚めましたが…)。

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つづく

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